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飛び降り自殺した元恋人キオミの部屋で、「私」は地図が書かれた1枚のメモを見つける。
地図を頼りに主人公が辿り着いたのは、東京のスラム街にある一軒のアパート。その住人たちが生業としているのは、客の告白を聞くという商売であった。占い師の導きによりそこで働きはじめた私は、住人のひとり「葉」と出会い、恋に落ちる。
私のもとには、日々、心にさまざまな傷を負った客がやってくる。毎夜、薄っぺらい奇妙な生物が訪ねてくる元教師。ごそごそ音のする小箱を携えた男。ロック歌手に一方的な愛を捧げる赤毛の女。耳からスプーンを取り出す芸人一家に生まれたという少年・・・。
告白を聞き、葉との愛を営む生活は、しかし長くは続かなかった。街ではネオナチによる襲撃事件が頻発し、葉は部屋を空けるようになる。
階段のないアパートのフロア、住人たちの過去、私の生い立ち、キオミの地図、連日の葬列、葉は何を企てているのか・・・数々の謎はひとつの爆弾テロに収束し、物語はクライマックスを迎える。主人公が辿り着いた、究極の愛の姿とは。
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