幻冬舎
トップ 概要 立ち読み キャラクター紹介 固有名詞辞書 掲示板 ブログ
line
愛をめぐる奇妙な告白のためのフーガ


愛をめぐる奇妙な告白のためのフーガ

飛び降り自殺した元恋人キオミの部屋で、「私」は地図が書かれた1枚のメモを見つける。

地図を頼りに主人公が辿り着いたのは、東京のスラム街にある一軒のアパート。その住人たちが生業としているのは、客の告白を聞くという商売であった。占い師の導きによりそこで働きはじめた私は、住人のひとり「葉」と出会い、恋に落ちる。

私のもとには、日々、心にさまざまな傷を負った客がやってくる。毎夜、薄っぺらい奇妙な生物が訪ねてくる元教師。ごそごそ音のする小箱を携えた男。ロック歌手に一方的な愛を捧げる赤毛の女。耳からスプーンを取り出す芸人一家に生まれたという少年・・・。

告白を聞き、葉との愛を営む生活は、しかし長くは続かなかった。街ではネオナチによる襲撃事件が頻発し、葉は部屋を空けるようになる。

階段のないアパートのフロア、住人たちの過去、私の生い立ち、キオミの地図、連日の葬列、葉は何を企てているのか・・・数々の謎はひとつの爆弾テロに収束し、物語はクライマックスを迎える。主人公が辿り着いた、究極の愛の姿とは。

もっと読む
タイトル:愛をめぐる奇妙な告白のためのフーガ
著者:琴音
発売元:幻冬舎
ISBN:4344011627
価格:1,575円(本体価格 1,500円)
line

作者プロフィール
icon 琴音 [作者ブログ]
1976年4月9日 北海道生まれ。東京大学法学部第1類卒業。
ライター兼翻訳業を経て『愛をめぐる奇妙な告白のためのフーガ』でデビュー。

icon 作者より
幼い時から、お話を書くことが大好きでした。母が超高齢出産だったため、近所に同じ年頃の遊び友達がいなかったからです。ひとり遊びの延長が、ずっと続いて今に至ります。
本作の核は、高校時代に浮かんだものです。ただ、プロットとしてどうしても組み上げることができず、何年も眠らせてありました。それが、宝塚の轟悠さんのポートレートを、偶然、目にした瞬間、ジグソーパズルをはめるようにパチパチとできあがっていきました。
三日三晩、ランダムに降りてくる文章を書きとめ続けたことを覚えています。そして、大切な親友を失った時、行き場のない喪失感を埋めるために、このポリフォニックな愛の物語を、さながらフーガを演奏するように、祈る気持ちで、打っていました。
ひとりでも多くの方に、この終わりのない物語を読んでいただくことが、私の願いです。
本作が書籍になるまで、本当に、たくさんの人々に助けられました。ありがとうございます。感謝いたします。
line
foot-line
(C)Kotone, All rights reserved